生田神社| part1:不屈の生き様を体現しつつ人々に寄り添う強き社

生田神社神社情報(県別)
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生田神社は、兵庫県の県庁所在地である神戸の繁華街、三宮駅から徒歩10分のところに位置します。

 

縁結びの神が祀られていることから、著名人をはじめ神前式に利用されることも多く、華やかな神社のイメージが強いのではないでしょうか。

 

しかし生田神社は、強く生き抜く様を自ら体現し続ける、強き社なのです。

 

生田神社には壮大な背景が潜んでいます。生田神社の由来、御祭神に触れながら、ダライラマ14世とアメリカの心理学者、ポール・エクマン氏が2016年に提唱した人間の5大感情「楽しみ・嫌気・悲しみ・恐れ・怒り」に擬えて、全5回に分けて生田神社の魅力を掘り下げていきます。

 

今回は第1回目。

生田神社の歴史と概要を理解しながら、御祭神からうかがえる生田神社の「楽しみ」の側面をみていきましょう。

 

生田神社の概要

 

基本情報

正式名称生田神社
読み仮名イクタジンジャ
通称名称生田さん
御祭神稚日女尊(わかひるめのみこと)
ルーツ伊勢神宮(皇大神宮)
所在地〒650-0011 神戸市中央区下山手通1丁目2-1   地図を表示
ご利益縁結び・安産・商売繁盛
アクセスJR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅から徒歩10分
参拝時間7時〜17時頃
夏季は7時〜18時頃
※ただし生田の森は、10時〜16時まで
拝観料なし
御朱印あり
TEL078-321-3851
ホームページhttps://ikutajinja.or.jp/
その他事項駐車場有

(上記は2021年10月現在の情報です。行事・社会情勢等により、変更がある場合もございます。
御参拝される際は、あらかじめホームページ等でご確認ください。)

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生田神社の由緒

生田神社の由緒は、西暦201年。神功皇后政権下まで遡ります。

神功皇后は日本の第14代天皇の皇后であり、日本で初めて、摂政として夫亡き後70年にも渡る長きにわたって政権をとった人物です。と同時に巫女であり、御神託を授かることができたとされています。

 

この西暦201年には、神功皇后は三韓外征として、当時の朝鮮半島を制していた新羅に出兵しています。

 

生田神社は、同じく兵庫県の廣田神社(兵庫県西宮市)・長田神社(兵庫県神戸市)と並ぶ、神功皇后以来の長き歴史を誇ります。

 

生田神社は式内社であり、旧官幣中社です。約1800年もの歴史を持つ、由緒正しい神社と言えるでしょう。

 

 

 

 

日本書紀にみる生田神社

日本書紀によれば、三韓外征からの帰途、現在の神戸港にて船が進まなくなってしまったそうです。そこでその理由を神に問いました。

 

すると稚日女尊が姿を現され、こう仰いました。

 

「吾は活田長峡国に居らむと海上五十狭茅に命じて生田の地に祭らしめ。」

 

つまり「私(稚日女尊)は活田(いくた=生田)の長峡国(ながさの国)に居たい。

だから海上五十狭茅(うなかみのいそさち・古墳時代の豪族)に命じて活田の土地に祀らせてほしい。」

 

 

今も、神戸市中央区一体は、生田神社の社領とされています。

 

当時の稚日女尊は、現在の生田神社が位置する神戸市中央区下山手通ではなく、現在の新神戸駅の裏側にある砂山(いさごやま)、現在の布引山に祀られていました。

 

しかし西暦799年、延歴18年に発生した大洪水により布引の渓流が氾濫。砂山の西側の社殿にまで被害が及び、布引山は崩壊の危機に瀕していました。

 

  

そこで生田村の住人であった刀祢七太夫が御神体を背負い、鎮座地を探してめぐり歩いたのです。

 

御神体を安置する地を探して歩くこと7、8日目。現在の生田神社内に広がる生田の森の辺りに辿り着いたその時です。急に御神体が重くなり、刀祢七太夫は身動きできなくなってしまいました。

 

 

これは神のご意志であろうとに察した刀祢七太夫は、この生田の地に御身体を安置。これが現在の生田神社だと言われています。

 

 

生田神社が神戸という地名の由来説も

神戸の名称の由来には諸説あります。

日本書記によれば、崇神天皇が神戸と定めたとされており、大化の改新以降の律令制度の広がりの中で、神戸という名称をこの地域に与えたというものです。

また別の説によれば、生田神社の社領である神戸市中央区一体を、神の座す地を意味する神戸(かんべ)と称したことから、現在の神戸(こうべ)という地名となって定着したというものもあります。

現在では後者の説が広く流布しており、生田さんという生田神社の通称名からも、地域に深く根ざし、また地元の人々から愛されている相思相愛の関係性が伺えるでしょう。生田神社と神戸という地域に、強い繋がりを感じずにはいられません。

生田神社の御祭神、稚日女尊

 
 
 
 
 
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生田神社の御祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)です。

日本書紀および古事記に登場する、生きとし生けるものの成長を加護する女神として知られています。

 

 

こういったことから生田神社は、商売繁盛や無病息災を願う企業や団体からも信仰されてきました。

また生田神社の鎮座する周囲には多くの飲食店が店を構えており、生田神社敷地内には商売や飲食に関連する神も祀られています。

 

 

繁華街の一角に位置する生田神社。諸行無常の人々の営みを見守っているようです。

 

 

生田神社の御祭神、稚日女尊は天照大神なのか

生田神社の御祭神である稚日女尊の来歴についても諸説あります。

 

神名の「稚日女」は、若く瑞々しい日の女神という意味です。

 

一説では、稚日女尊は天照大神の妹であるとしています。

日本書紀に記された稚日女尊の悲しい物語をみてみましょう。

ある時、稚日女尊は高天原で神衣を織っていました。そこにやってきた素戔嗚尊(すさのおのみこと)。稚日女尊を目にした途端、馬の皮を逆剥ぎにして部屋の中に投げ込みます。

これに驚いた稚日女尊は機から転げ落ち、その拍子に持っていた梭(ひ)、つまり機織りに使う金属の道具で身体を傷つけてしまい、そのまま亡くなりました。

これを知った天照大神は、悲しみのあまり天岩戸に隠れてしまったとされています。

しかし別の説では、天照大神の別名が大日女(おおひるめ)であることから、稚日女は天照大神自身のことで、幼名である。また天照大御神の分身であったというものもあります。

いずれにせよ、稚日女尊は天照大神と深い関わりがある女神であると言えるでしょう。

日本の神社は大きく伊勢神宮系と出雲大社系に2分できると言われており、生田神社は生田神社系の神社です。

生田神社の大鳥居が阪神淡路大震災の影響で倒壊した際は、伊勢神宮から新しい大鳥居(現在のもの)が送られたというエピソードもあります。

生田神社は縁結びのパワースポット

(画像:https://unsplash.com/photos/8sOZJ8JF0S8)

 

生田神社が縁結びのパワースポットとして注目される所以は、御祭神である稚日女尊です。

 

 

機織りをしていたタイミングで素戔嗚尊に遭遇してしまったエピソードからも、機織りをする神であることが窺い知れます。

 

機織り機で折り上げる布は、縦糸と横糸を丁寧に重ね合わせて1枚の布に仕立てていきます。それはまるで一人一人の人間が出会い、心を重ね。その積み重ねで家族ができ、社会ができていく過程のようです。

 

 

このように豊かさを育む女神、稚日女尊に、人と人との縁を結ぶご利益を見たのでしょう。

 

 

また生田神社は、源平の合戦においては古戦場となったことがあります。さらには阪神淡路大震災の際には大きな被害を受け、一時は再興不可能かと危ぶまれるほどのダメージを受けました。

 

 

1800年もの道のりは、決して容易なものではなかったはずです。

しかしいくつもの厳しい状況を経て、今なお神戸三宮の地に静かに座する生田神社。そのまさに神がかっているとも言える不屈の精神は、人とのご縁、仕事とのご縁、そして全ての物事との関係性をつむぎあげていく過程に欠かすことのできない、忍耐強さとも言えます。

 

 

価値観も育ちも違う人間同士が一つ屋根の下に暮らす結婚は忍耐の連続、とは良く言ったものです。

華やかで喜ばしい良縁は、目には見えない部分に無数の忍耐と許容があってこそ成し得る奇跡ではないでしょうか。

 

成功の喜びを教授すること。そして目の前の物事を楽しいと思えるまでには、長い忍耐と努力が欠かせません。

 

 

辛酸知り尽くして尚、おおらかに雄大に鎮座する生田神社は、楽しさや喜びを支える厳しさも同時に示す、まさにパワースポットなのです。

 

 生田神社の縁結びグッズ

(画像:Photo by Mayur Gala on Unsplash) 

 

縁結び、恋愛成就祈願に訪れる人も多い生田神社には、水占いみくじ。そして縁結びの有名なお守りがあります。

 

それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

 

生田神社で恋の行方を占う水占いみくじ

現在の生田神社の立地に御神体を移す際、村人の刀祢七太夫が御神体の変化に気付いた場所。神々しい御神木をはじめとする木々が茂る生田の森の中に、水占いみくじのできる小さな池、通称生田の池があります。

 

 

水占いみくじは、生田神社の授与所で求められます。水占いみくじの小川まで少し距離があります。水占いみくじをしたい時は、先に授与所で水占いみくじをお求めになってから参拝するとスムーズです。

 

 

水占いみくじは300円で求めることができます。(2021年10月現在)

 

  

水占いみくじができる時間

生田神社は、夏季を除いて朝7時〜17時まで。夏季のみ18時まで参拝できます。しかし幾多の森は基本的には、10時〜16時の間しか立ち入ることが許されていません。それ以外は、大きな門で閉ざされています。

 

開門直後や閉門間際に出向いても、水占いみくじができません。時間に余裕を持って行くとよいでしょう。

 

 

生田の森奥にひっそり佇む生田の池

生田神社の奥まったあたりに、水占いみくじのできる生田の池があります。看板が立っており、「水占いみくじ所」と明記されていますから、迷うことはないでしょう。

 

 

生田の池の水で文字が浮かび上がる

生田の池の水に水占いみくじを浸せば、占いの内容が浮かび上がります。

 

ラッキーカラーや願い事、縁談、場所といった項目があり、ポップな印象のおみくじです。

 

占いの内容は、おみくじが乾くと消えてしまいますが、再び水に浸せば文字が浮かび上がります。

 

おみくじの内容が時間と共に消えてしまっても、そっと心の中にその文字を留め、ここから始まる日々の拠り所とするのもいいかもしれません。

 

 

生田神社の縁結びのお守り「たまき」

生田神社の縁結びのお守りと言えば、「たまき」が有名です。

 

一般的なお守りとは異なり、ブレスレットの形状をしています。常に肌身離さず身につけられるのが嬉しい特徴でしょう。

 

 

カラーは青と赤の2色で展開されており、一つにつき1,000円で受けられます。

 

 

縁結びといっても、男女の縁のみではありません。友人とのご縁、仕事におけるご縁など、多岐に渡ります。幸せは、良縁の上にこそ成り立つといっても過言ではないでしょう。

 

良縁に恵まれることを願って、「たまき」のもたらすご利益を享受するのもよいでしょう。

 

 

生田神社の縁結びのお守り「たまき」を授かった時のポイント

生田神社の授与所で縁結びのお守り「たまき」を受けたら、そのご利益を最大化させるためにぜひやっていただきたいのが、生田の森の御神木に手を添えることです。

 

 

「たまき」を身につけるのは、左右どちらの手でも構いません。

結び玉を同時に左右に引いて緩め、好きな方の手に身につけたら、そのまま生田の森を目指しましょう。

 

 

「たまき」を御神木にかざして静かに祈ることで、「たまき」のご利益を増幅できると言われています。

 

 

 

良縁もご利益も気長に何度でも

老舗の料亭などで、一見さんお断り、という店舗を時折見かけます。

 

人との繋がり、神社との繋がりにも同じことが言えるでしょう。

 

 

観光を兼ねて初見で訪れた神社。御祭神にお願い事をあれこれお伝えし、さぁご利益をください!と言うのは、流石に身勝手というものです。

 

 

良縁を結ぶには、機織りの縦糸と横糸を何重にも重ねるように、時間と労力を要します。まだ見ぬどなたかとの良縁、すでに出会っている方との縁を深めること、そして神様とのご縁も、一朝一夕には叶いません。

 

 

折につけて心を配り続けることで、初めて実現するのではないでしょうか。

 

 

豊穣をもたらすたおやかで懐深い御祭神、稚日女尊ではありますが、生田神社には平素より膨大な数の人々が参拝しています。生田神社の御祭神もまた、無数の人々の思いに耳を傾ける、多忙な神なのです。

 

 

私たちも忙しい日々の隙間に、思い起こしては生田神社に足を運び、生田の森の御神木に思いを寄せましょう。

 

良縁に恵まれたい、良縁に恵まれる自分自身となりたい、という思いを新たにし続けることが、祈願成就の道です。

 

 

 

おわりに

生田神社には、いつもたおやかで穏やかな空気が満ち満ちています。それは神戸三宮の中心地という繁華街に座する神社であることをすっかり忘れてしまうほどです。

 

 

1800年という長い歴史に中で数多くの苦難に遭遇し、それでもなお人々の心によりそい、良縁をもたらすとして求められ続ける生田神社。ポジティブなエネルギーに溢れたパワースポット、生田神社の空気にぜひ一度触れてみてください。

 

 

帰りの鳥居をくぐる頃には、心が洗われた様な清々しい気持ちになっていることでしょう。

基本情報

正式名称生田神社
読み仮名イクタジンジャ
通称名称生田さん
御祭神稚日女尊(わかひるめのみこと)
ルーツ伊勢神宮(皇大神宮)
ご利益縁結び・安産・商売繁盛
所在地〒650-0011 神戸市中央区下山手通1丁目2-1 地図を表示
アクセスJR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅から徒歩10分
参拝時間7時〜17時頃
夏季は7時〜18時頃
※ただし生田の森は、10時〜16時まで
拝観料なし
御朱印あり
TEL078-321-3851
ホームページhttps://ikutajinja.or.jp/
その他事項駐車場有

 

 

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