神無月に神々が出雲集結する2つの理由と留守番する神【暦×出雲】

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旧暦10月の異名は神無月。

八百萬の神々が出雲大社に集結するため、出雲以外の地域では神々が不在になってしまうことから神無月と名付けられたという説もあります。

 

 

 

これを裏付けるのが、出雲では10月の異名が神在月であること。

【暦×呼び名】日本独自の月の異名|由来と意味
和風明月は睦月、如月といった旧暦の異名です。現在の暦とは1ヶ月程度ズレているものの、一つ一つに意味があり、その由来をたどると古来の日本人の暮らしが見えます。例えば睦月は、仲睦まじく集う意味があり、正月の様子を的確に表しています。

 

しかしなぜ神々はこの時期になると、出雲大社まで出向いたのでしょうか。 

 

 

 

 

神々は平安時代にはすでに出雲大社に会議出張していた

photoACより

旧暦10月神無月と呼び始めたのがいつ頃からなのか、諸説あるものの、平安時代頃にはすでに定着していたと言われています。

 

 

 

八百萬の神々が出雲大社に出張する理由は、神議(かみはか)り。

つまり神々による会議が催されるためであったという説が有力です。

 

 

 

神々の会議に上がる議題

Photo by Benjamin Child on Unsplash

出雲に集った神々は、どのような内容について会議するのでしょうか。

 

 

主な内容としては、人間が到底測り知ることのできない領域である神事であると言われています。

 

 

・来年の収穫の様子

・誰と誰の縁を結んで夫婦にするか

 

 

人々が神社に出向いて神々に祈った内容をについて、どのように対処するかを会議で決定したのかもしれません。

 

 

 

出雲に出張する神々と留守を守る神々

Photo by Mitchell Luo on Unsplash

八百萬の神々が出雲大社に集結している間、出雲以外の地域では神が不在になってしまうのでしょうか。

 

 

これではいつどんな災いが降りかかるともしれません。

 

 

 

しかし心配は無用。

八百萬の神々が出雲に集結すると言っても、存在する全ての神が出雲に出向くわけではありません。

 

 

説1:出雲に出張するのは国津神だけ

諸説ある中でも必ず出雲に出向いて会議に参加する神々は、国津神(くにつかみ)と呼ばれます。

 

 

大自然を司る自然神達です。

 

 

出雲大社は国津神の総本山とも言える神社。

国津神の大神である大国主大神が祀られています。

 

 

国津神のみが出雲で行われる会議に招集されるという説が有力です。

 

  

 

この説によれば、天津神(あまつかみ)は出雲に出向くことはありません。

 

 

そのため国津神の不在の間は、天津神が地域を守ることになります。

 

 

 

 

説2:国津神・天津神問わず出雲に出向く 

えびす神を除くすべての神々が、神無月には出雲に集うという説もあります。

 

 

これは、日本神話においてイザナギノミコトの妻として国を産み、様々な神々を生んだイザナミノミコトの明日が旧暦の10月に当たると考えられているためです。

 

 

現存するほとんどの神々がイザナギノミコト・イザナミノミコトから生まれた神々と言われており、 イザナミノミコトは神々にとって大いなる母でもあります。

  

  

八百萬の神々は母であるイザナミノミコトを偲び、出雲に集うというのがこの説の由来です。

 

 

それを裏付けるように、出雲で行われる神在祭りには「お忌みさん」という呼称もあります。

 

 

 

< 国津神と天津神>

 

 

 

神無月でも留守を守るえびす神

photoACより

国津神だけが出雲に出向く説。また天津神も出雲に出向く説。

いずれの場合でも、出雲には出向かずに地元に残って留守番をするのがえびす神と言われています。

 

 

えびす神は天津神の一人であり、七福神の中で唯一の日本の神です。

 

 

  

神無月の頃にえびす神を祀った行事、えびす講が行われるのは、 国津神の不在の間に地域を守ってくださることに対するお礼であるという説もあります。

 

 

えびす講って何?商売人なら知っておきたいご利益も【神社×えびす神】
えびす講は商売繁盛や五穀豊穣を願う祀りです。七福神の一人でもある恵比寿神を祀ります。地域によって祝い方や祝う日が異なるものの、室町の昔から人々の生活に根付いてきた恵比寿神は、日本人にとって身近な神です。

 

 

ただ他の説では、竈門神や大黒、亥の子神、道祖神、金比羅などが留守神となっている説も見受けます。

 

 

旧暦10月の神無月にはえびす講以外の祭りも行われていることから、恵比寿神以外にも留守神がいるという説の根拠です。 

 

 

 

 

まとめ

https://pixabay.com/images/id-2812618/

神々が出雲へ出向く神無月。

 

 

まるで人間が親族の法要で集うように、神々も大いなる母の法要で集いつつ、様々な決め事や相談の時間を守っているのかもしれません。

 

 

出雲に出向く神々と、留守を守る神々。

 

 

人間模様を反映しているようで、興味深い神々の話でした。 

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